上映報告、テレビ放送
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無事3日が過ぎました。
まず一つお知らせなのですが、初日舞台挨拶や去年の夏の上映会の様子を編集したものがテレビ埼玉にて明日9日火曜日の21:30「ニュース930」内で特集放送されます。
夏は放送が決定していなかったのに、前回特集を企画してくれた記者さんが一人でカメラをかついでやってきてくれて撮影してくれたのでした。
どのくらい使われるかわからないけれど、あの夏の混乱具合が映っているかと思うと若干恐ろしい。まさしく嬉しい悲鳴状態でしたが。
さて、WMC羽生での上映ですが本日までで約600人の方々にご来場いただきました。本当に本当にありがとうございます!!
今日もお昼の回のみですが、お見送りさせていただきました。
いつも上映中脇から客様を少し見ることがあるのですが、今日ふと気づいたことがありました。
皆様様々な表情で(暗いし遠いので雰囲気しかわかりませんが)見ていらっしゃるのですが、そのお顔の中にその方の生きて来られた人生が浮かびあがっているような気がしたのです。
「どんなお気持ちで観ているんだろうなー」ということばかり考えてしまい、映画を観ながら泣いている人を観て、思わず涙が出そうになりました。
きっとお一人お一人に色んなことがあったんだろうと考えると、多くの人生の膨大なストーリーが目の前に広がっているようで圧倒されてしまったのです。
映画を観ていただいた方から多くいただいたご質問に、「春美ちゃんは結婚していたのか?」というものがあります。
この場で少しご説明させていただこうと思います。
映画の中には春美ちゃんの花嫁写真がいくつか出てきますが、旦那様は出てきませんし、そのことについて一切触れていませんので気になった方もいらっしゃるかと思います。
春美ちゃんは結婚しておりました。結婚後も行田に住み、梅むらを手伝っていたのです。
旦那様とはお会いする機会がなかったということもありますが、旦那様の悲しみもまた非常に深いとお聞きしておりました。
旦那様にお話を聞くことも可能ではありましたが、テーマが梅むらご夫婦が前に向かってお店を立ち上げるということでしたので焦点は梅むらご夫婦に絞り、敢えて無理に旦那様に話を聞きませんでした。
また、旦那様もまだお若くこの先のことを考えるとたとえ結婚式のお写真とはいえ、映画に出すことははばかられました。
「梅むら夫婦」に出てくる人達は私が梅むら夫婦と一緒に時を過ごさせていただいていく中で偶然というか自然に出逢った方々ばかりなのです。
ご夫婦と一緒に居させていただく、被写体として以前に人間と人間として付き合わせていただくということを一番大切にしたいというのが私のモットーですので、こういった形となりました。
一般的にドキュメンタリーというには押しが少ないと思われるかもしれません。映画というにはストーリーやドラマ性が足りないと思われるかもしれません。
技術もなにもかもまだまだだと思います。
未熟さに落ち込むことも数知れず。
正直、今の状況も夢のようです。
もっともっと頑張れねばと思うことばかりです。
しかし、技術以上に衝撃的な画以上に私が忘れてはいけないと思うことは、普通な平凡な中に隠れた誰しもに共感していただけるものや、個々人が入り込める・感じられる余裕のある作品でありたいということです。
映画館で完結するものではなく、映画館で観たものが家に帰ってじわじわと自分の生活に溶け込んでこそだと思うのです。
スクリーンに映る主人公は梅むら夫婦ですが、観ているご本人もまた主人公だと私は考えています。
明日はどんな主人公に逢えるのか、楽しみにしています。
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