子宮内膜症について
公開日:
:
10 ブログ
最近特に増えている子宮内膜症という病気。
不妊症の2人に1人は子宮内膜症とも言われ、大変不妊と関係が深く、かかる人も多い病気です。
この病気、どんな病気かご存知ですか?
私もびっくりしたのですが非常に変わった病気で、しかもこれは近年の女性のライフスタイルによって急増したものなのです。
子宮内膜症とは、、、
子宮の内腔以外の場所にも子宮内膜が生育している病気
子宮内膜は本来自分の身体の中(=子宮の内腔)に存在するものですが、あるべき場所ではないところにもそれが認められるような病気です。
子宮内膜が生育している場所でも子宮内腔で起こるのと同様に、毎月内膜が増殖と剥離出血を繰り返すことになり、いわば内出血を起こすようなものですから当然それが痛みとして感じられることになります。
ひどくなると臓器が腫れたり、他の臓器と癒着したりします。
<症状>
・年々ひどくなる月経痛
・月経時以外の下腹部痛、腰痛、排便痛
・性交痛
・月経量が多い。レバー状の固まりが出る
<検査>
問診、内診、CA125血液検査、超音波検査(エコー)、CT、MRI、腹腔鏡検査
<治療>
・薬物療法(いずれも生理を止めて、エストロゲンを減少させるもの)
・手術療法
子宮内膜症は、卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)によって、病状が進行していきます。
ですから、妊娠出産によって月経をお休みすることが一番よいと言います。
しかし今は初潮の低年齢化に加え晩婚化が進み、連続で月経のある年数が昔の人の2倍以上の長さとなり、その間常に卵胞ホルモン(エストロゲン)が発生しているわけですから症状はどんどん進行していくのです。
痛みを伴い、不妊にも大きく関係します。
不妊治療をしている人は卵胞ホルモンを止めるわけにはいかないので、状態がひどくなければ妊娠することを一番の治療と考え不妊治療を先行しますが、そもそも内膜症が不妊の原因となっているのですからうまく妊娠するとは限りません。
状態がひどい人は手術をします。
キャッチアップ障害などの不妊原因を調べるとともに、内膜症や筋腫などの状態を調べるためにも腹腔鏡検査をうける人もいます。
症状があてはまる人、月経痛がひどくなってきたなと思う人、念のため病院に行ってみて下さい。
早めの治療が絶対によいと思います。
小さな病院でなく、CTやMRIのあるところなら検査もスムーズに済むのではないかと思います。
私自身も正体不明の下腹部痛に悩まされていますので、今回妊娠していなければ内膜症の検査、腹腔鏡検査を考えています。
婦人科などはなかなか行きにくいですし、月経痛などは痛いのが当たり前だと我慢しがちですが、決して我慢しすぎず病院に行って自分の体を守りましょう。
子供を産むために必要な大切な場所ですしね。
adsence
関連記事
-
テレビ放送日決定しました
以前お話した不妊治療を取材してもらっている件ですが、第一回目の放送日が決定しました。 7/10 NH
-
ミドルエイジクライシス新シリーズ
お知らせです。 ≪本日31日(月)≫18:10~19:00 NHK総合『首都圏ネットワーク』にて 「
Comment
放送見ました!
なかなか先が見えない治療って、気が重いですよね。
周りの理解が無いとなおさら…。
早く、不妊の正しい理解が広がってくれるといいですね。
婦人科検診の大切さ、めいっぱい実感しました。
私もがんばりまーす!
>かおりんさん
ありがとうございます!
いい病院はみつかりましたか?
早い段階で治療をはじめればきっと症状はよくなるはずですから、いい病院にめぐり会って効果的な治療を受けられることを祈ってます。
頑張って!
私もよい治療の方向を探していきます!
TV放送拝見いたしました
私は治療3年目でこの前3回目の体外受精が失敗しました
まだ諦めていませんよ!
私でお役に立つなら何でも聞いてください
>りゅうさん
コメントありがとうございます!
嬉しいです。
前向きな力強いお言葉にとても励まされました。
これからもよろしくお願いします。