勇気を出して、病院へ
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:
11 不妊治療体験記
今日は、私がどのような経緯で不妊治療の病院に通いだしたかを書いてみようと思います。
きっと、不妊かもしれないと思っていても病院に行くのが怖くて、先も見えず真っ暗な不安の中で悩んでいる方多いと思います。
私自身がそうでした。
不妊かもしれないと思ってはいてもなかなか病院に行く勇気はありませんでした。
高いと言われる治療費が心配でしたし、病院に行ってもし不妊だったらと考えると恐ろしくて仕方なかったのです。
まだ平気だといい聞かせながら、自己流で頑張っていたのですが。。。
正月明けに近くの内科に行った時、いつもはかわいいと思える子供のぐずる声や泣き声にとてつもない不快感を感じ、耳を押さえてその場に座り込みそうになってしまいました。
診察が終わって逃げるように家に帰り、大声で泣きました。
びっくりしたのは、私自身でした。
そしてその頃、原因不明ののたうち回るような激しい腹痛も起っていました。
これはおかしい、と明らかに分かりました。
そして自分の心をごまかすのがもう限界なのだということを感じました。
しかし病院に行くのは思い切れず、不妊相談を行っている漢方薬局に行きました。
そして総合的な体調を見てもらい、漢方を調合してもらったのですが、私が非常に不妊かもしれないと悩んでいるのを見て、検査だけでもしてみたらどうかと言ってくださいました。
「もしよかったら、知り合いの不妊治療の先生を紹介しますよ。その先生は強引に治療を進めたりしないから。」
その漢方の先生の言葉に少し安心感を得て、ついに病院に予約の電話を入れたのです。
初めて電話する時はひどく緊張しました。(不妊についての本にも書いてありましたが、多くの人が初めて病院に電話する時ものすごく緊張しているとのことでした)
そして、無事予約を入れた後、またぼろぼろと涙がこぼれました。
ついにここまで足を踏み入れてしまったという複雑な思いからでした。
しかし、いざ実際に病院に行ってみて不妊治療を受けている人がこんなにも多いのかということに驚き、同時に心強さも感じました。
そしてなにより、産婦人科とフロアが別になっていて妊婦さんと顔を合わさずに済むのが本当に本当に嬉しかった!
普通の産婦人科だと、当然妊婦さんが多く、その中に一緒にいなければいけないことがなによりも辛く、針のむしろのようでした。
心が狭いようですが、やはり大きなお腹を見る度に自然と精神的に追い込まれてしまうのです。
願っても願っても、自分にはやってこない命があの中に入っているのですから。
不妊治療の病院は他の病院と違って、とても静かです。
そして、やはりひとりひとりが真剣に子供を望んで通っていることがひしひしと伝わってきました。
緊張したけれど、勇気を出してきてよかったと思いました。
なにも分からないまま悩んでいるより、ずっとましだと思ったのです。
早いうちに検査だけでもしておけば、その後の時間は自分なりの妊娠法をじっくり考え、選び実行することが出来ます。とにかく早ければ早いほどいい。
時間が有効につかえるし、体が若いうちに治療することができる。
そしてなにより大切なのは、自分の体をよくしようと自分自身が気にかけることが出来るのです。
悪いところがあれば治す、生活習慣を整える、ストレスをためないようにするにはどうするかを考えられる。
こういったことがなにより大切なのです。
不妊検査や治療は辛いこともあるかもしれませんが、決してそれだけではありません。
自身の体を改善するきっかけや、今までかんがえたこともなかったような人の気持ちを考えるきっかけにもなるし、精神的な多くの学びを得ることが出来ます。
勇気を出して、病院に行ってみてくださいね。
私は赤ちゃんに出逢いたいから病院に行くんだ!
自分たちのために病院に行くんだ!
って胸を張ってください。
赤ちゃんに出逢う前から赤ちゃんのことを沢山考えて、自ら行動していることに自信を持ってください。
自然妊娠にはない出会いや、得るものが沢山あるはずです。
大丈夫!!
頑張りましょう!
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