気づき
公開日:
:
11 不妊治療体験記
昨日は通院の日でした。
気になっていたことがあったから、聞かねばとおもいながら病院に向かいました。
水曜日は予約制だったらしく、風邪ひきの人も妊婦さんも赤ちゃんもいなくて、あんな静かな待ち合い室は初めてでした。
先生とゆっくり話せるから良かったかもしれない。
診察したら、卵胞が育ち始めている時期でまだそんなには大きくなってないはずなのに、右側に巨大な卵胞らしきものが。
なんだこれ!と思っていたら、前回排卵したものが残っているようで、先生がその理由を話してくれました。
予想ではあるんだけど、という前置きをしてから先生が話始めた内容は、
おそらく着床して妊娠はしていたのだけれど、絶えきれず月経を迎え超初期で流れただろうということ。
科学的流産ということなのかな。
(これはよく起ることなので、妊娠や流産とはカウントしないらしい)
あー、やっぱり。と思わず口に出してしまった。
聞きたいことはそれだった。
出血の具合もおかしかったし、もしかしたら今流れているかもしれないと思っていたのでした。
上映中で疲れていたせいかとも思ったけど、やっぱりあの時流れていったんだろうな。
やっと私も自分で体の様子に気づけるようになったのかもしれません。
あんなにバタバタで忙しくて疲れてたのに、私の体は一生懸命頑張ってくれていたのです。
今でも前の卵胞が残っていたということは、なんとか妊娠状態を持続させようと守ろうとしてのことなのだそう。
なんて健気なんだろう。
帰り道、自分の体に向かってありがとうと言ってみました。
自分を否定するのではなく、頑張ってくれている体の声に気づいて愛おしいと思えるようになっただけでも、不妊治療をやった意味があったと思います。
私の場合はひょっこり妊娠しなくてよかったかもしれません。もちろんそれに越したことはないんだけども、でも、もしそうなっていたら、自分の体の状態を見直すことができなかったと思うし、体の声を無視し続けていたと思うから。
妊娠のことや不妊のことや命のことをしっかり考える機会がいただけたことはとても幸福なことかもしれません。
ありがとうございます。
しんどい時も多々あるけど、この愛おしい体と共に頑張りますね。
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